鹿児島県
鹿児島市を拠点に、通所介護や訪問介護を展開する「株式会社マシューズ」様。利用者様の主体性を重視し、高齢者が住み慣れた地域で豊かに暮らすための介護サービスを提供しています。同社では創業当初から「社会保険労務士法人サフィール」と顧問契約を締結。総合的な人事労務支援を通じて、業務負担の軽減や労働環境の改善、現場の課題解決に役立てています。具体的な依頼内容やそのメリットについて、代表の新田様と労務担当の西田様にお聞きしました。
株式会社マシューズ
社会保険労務士法人サフィール
── どのような経緯で介護事業を始められたのですか?
新田代表:私は元々、介護業界で勤務していて、いわゆる「現場主義」でした。常に利用者様のニーズを第一に考えた介護を提供したいという想いが強かったのですが、当時の勤務先の方針と合わず、上司と意見がぶつかることもありました。理想とする介護を実現するためにはどうすればいいのか考えた末「自分で介護事業を立ち上げよう」と決意し、2017年に「株式会社マシューズ」を設立しました。起業して8年、介護業界に携わってから23年間、介護の現場で働いています。
── 設立後は、順調に施設数が増えていますね。
新田代表:最初に職員4名で「デイサービス道しるべ」を開設しました。その後、小規模多機能ホームや訪問介護事業所などを開設・移設し、現在はデイサービスを中心に4つの施設を運営しています。職員も増え、今では50人以上のスタッフが働く規模になりましたが「利用者様本位の介護を提供する」という基本理念は変わりません。デイサービスで過ごす時間を利用者様に喜んでもらえる施設にするために、「病院のサービスに負けない、家族に会う時間よりも楽しんでもらう」ということを目標にして、サービスの提供を心がけています。
── 労務管理については、創業当初から社労士に依頼されているそうですね。
新田代表:はい。私もスタッフも労務に関する知識が全く無かったので、最初からプロにお任せしたほうが良いだろうと判断しました。法律や制度の改正に迅速に対応してくれる外部の専門家に依頼すれば、社内で業務を行うよりもスムーズだと考えたんです。
── 「社会保険労務士法人サフィール」に依頼された経緯を教えてください。
新田代表:実は、以前勤めていた会社で児玉先生とお会いしたことがあったんです。その後、鹿児島市が主催する「創業スキル養成講座」に参加した際、労務セミナーの講師をされていた児玉先生と再会しました。ちょうど開業にあたって社労士を探していたタイミングだったので、親しみやすい人柄と、セミナー講師をされている安心感、そして総合的に労務支援をお任せできる点から「サフィールさんがいいな」と思いました。
── 具体的にはどのような業務を依頼されていますか?
新田代表:給与計算や社会保険関係のチェック、職員の入退社に伴う保険の手続き、助成金申請、ハローワークの求人票作成など、労務全般をお願いしています。また、社内制度の変更に合わせて、就業規則の見直しもお願いしています。社内では西田が窓口となり、職員への確認や必要書類を整理し、最終的にサフィールさんに確認してもらう流れになっています。
── 普段はどのようにやりとりをされていますか?
西田様:基本的にチャットを利用しています。電話だと表現が難しくてうまく伝わらないこともありますが、チャットなら内容が残りますし、書類の共有もしやすいです。効率良くやりとりができていると感じます。
── 労務全般をお任せできることで、どのようなメリットを感じていますか?
新田代表:細かい部分までしっかりと確認してもらえることに大きなメリットを感じています。専門家のチェックが入ることで、計算ミスや法令違反を防ぐことができ、安心して本業に集中できます。相談へのレスポンスも早く、労務にかかる手間や時間、ストレスがかなり軽減されていますね。
── 介護業界に強い社労士事務所という点も安心ですよね。
新田代表:サフィールさんは介護業界の制度に詳しく、処遇改善加算や、介護事業所向けの助成金、シフト制の複雑な給与計算について的確なアドバイスをいただけます。また、法改正があると、規則の見直しなどをサフィールさんからご案内いただけるのも助かっています。
── サフィールのサポートによって解決したことはありますか?
新田代表:以前、職員から勤務時間に関する質問をされ、法的にも何が正しくて、どう答えるべきか考えていた時に、「サフィールさんに相談した方がいいな」と思って。すぐに連絡したところ、的確にアドバイスをいただけて、スムーズに解決することができました。勤務時間は給与に関わる部分なので、会社と職員の間に余計な摩擦が生じることを防げて助かりました。サフィールさんに相談することで、単に問題が解決できるだけでなく、一歩引いて冷静に対応できるようなフォローをしてもらえることもメリットだと感じています。
── サフィールのサポートが、現場の課題解決につながる場面も多いのですね。
西田様:はい。他にも退職予定の職員から「退職の書類を辞めるまでに欲しい」と言われたことがありました。私は退職してからじゃないと無理だろうと考えていたんですが、サフィールさんに相談したところ、退職前に準備できる書類があることを教えていただきました。素早い対応だったので職員も「助かりました!」と喜んでくれて、サフィールさんに相談して良かったと感じました。
── お二人にとって、サフィールはどのような存在ですか?
新田代表:どんな相談も親身に受け止めてくれる、頼りがいのある存在です。仮に相談内容が業務対応外だったとしても、「うちは関係ありません」という態度はまったくありません。「とりあえずサフィールさんに聞いてみよう」と気軽に質問できるのがありがたいですね。
西田様:困った時に助けてくれる「スーパーヒーロー」のような存在です!職員からの就業に関する問い合わせで、社内で判断できないことがあれば、すぐにサフィールさんに相談しています。いつもスピーディーに対応してくださるので本当に助かっています。
── 今後、サフィールにお願いしたいことはありますか?
新田代表:人事評価制度の仕組みづくりを進めていきたいです。具体的には、職種・役職に応じた賃金基準を決める「給与テーブル」を導入し、より公平な評価制度を確立したいです。今までは私の主観的な評価に頼っていましたが、明確な基準を設けることで従業員満足度の向上につなげたいと思っています。
── 評価制度の導入にあたり、どのようなサポートを求めていますか?
新田代表:評価制度については自分なりに勉強してみたのですが、判断基準を決めるのが難しくて…。日々の業務に追われて、なかなか手をつけられないのが現状です。サフィールさんの専門的な知見と、客観的なアドバイスをいただければ、企業として人材育成や労働環境の更なる改善ができるのではないかと期待しています。
── 制度づくりには専門的な視点が必要ですね。
新田代表:私は思いついたらすぐに行動したいタイプなんです。そんな時に、介護業界の実情を理解し、就業規則に則った適切なアドバイスをもらえたり、スピーディーに対応してもらえたりするのは本当に助かりますね。
── これから社労士との契約を検討している企業に、どんなアドバイスがありますか?
新田代表:社労士ごとに得意分野や対応範囲が異なるので、それをしっかり把握することが大切です。サフィールさんの場合、介護業界に関する知識と総合的なサポート力、さらにレスポンスの早さが当社のニーズに合っていると感じています。また、相談しやすく、話しやすいかどうかも重要なポイント。業務のスキルだけでなく、人間性も含めて、自社に合った社労士事務所を選ぶことが一番だと思います。
社会保険労務士法人サフィール
鹿児島県鹿児島市出身。「人事労務は感覚ではなく、仕組みで解決する」を念頭に、ミスマッチが起きない採用支援や、定着につながる労務管理のアドバイスを行っている。趣味は、歴史、猫、トレッキング。
鹿児島県鹿児島市下荒田3-42-10 1階 (下荒田オフィス)
鹿児島県鹿児島市真砂町9-11-401 (県庁前オフィス)
https://sr-saphir.or.jp/
【事務所DATA】
創業年 :2013年 ふくどめ社労士事務所(設立年:2019年)
従業員数 :11名
正社員数 :6名
平均年齢 :40歳
男女比率 :1:9
※2025年1月9日現在