お客様事例

鹿児島県

「この先生なら、本音で話せる」創業経営者を支える、労務の応援団長

「創業からここまで、無我夢中でやってきました。人には言えない不安や葛藤を抱えながら、日々の経営判断を下していました。」そう話すのは鹿児島市で、保育や療育のサービスを展開する「社会福祉法人なかよし会」の中村理事長です。そんな中村理事長が「この先生なら、本音で話せる」と信頼を寄せるようになったのは、「社会保険労務士事務所Qualia(クオリア)」の阿部先生でした。このような関係性をどう築き上げ、経営にどんな変化をもたらしたのか、社会福祉法人なかよし会の3名様にお聞きしました。

取材対象者

社会福祉法人なかよし会

理事長 中村 様
副園長 井上 様
施設長 瀬戸口 様

担当社労士

社会保険労務士事務所Qualia

阿部 文枝

「楽しかった」と「ありがとう」が集まる場所づくり

── まずは、社会福祉法人なかよし会様の法人概要についてお聞かせください。

中村理事長:私たちは鹿児島市で、保育と療育を一体的に提供する社会福祉法人です。もともとは、個人事業として立ち上げた保育園を、園児14名・職員4名でスタートし、5年目に社会福祉法人を設立しました。現在は創業から19年目を迎え、関わっている児童は約300名、職員は約70名と規模も拡大しています。

── 創業時の想いは、どのようなものだったのでしょう?

中村理事長:最初は「保育が好き」という純粋な気持ちでした。しかし、それだけでは、「みんなのためにならない」と気づいたのです。お子様だけでなく保護者の方にも信頼してもらえること。そして、職員にも安心して働いてもらいたい。そのためには、私の「好き」だけでなく、「みんなにとっての安心」を形にする必要があると想うようになりました。この想いから、『私たちは「楽しかった」と「ありがとう」がいっぱいあつまる社会福祉法人になります』という理念を掲げ、子どもも保護者も職員も、みんなが笑顔で過ごせる場所づくりを目指してきました。

── 事業は順調に成長してきたのですか?

中村理事長:いえ、決して順風満帆ではありませんでした。創業当初は資金繰りに悩まされ、法人を設立してからは、人に関する苦労を強く感じるようになりました。

── 人に関する苦労とは具体的にどのようなことでしょうか?

中村理事長:認可保育園の取得によって、行政からの支援が受けられるようになり、事業の基盤は大きく整いました。ただ、それと同時に職員数も一気に増え、組織としての課題も増えていったのです。法人の理念に共感してくれる人材をどう育て、どう定着してもらうか。それまで以上に「人を抱えることの難しさ」や「組織としての責任の重み」を強く感じるようになりました。

本音で話せる理由が、ここにある

── その課題解決がきっかけで、阿部先生と出会ったのですか?

中村理事長:そうですね。税理士さんのご紹介で、以前契約していた社労士法人を紹介していただいたのですが、そこで、担当者として対応してくださったのが阿部先生でした。

── どのような印象を受けましたか?

中村理事長:最初に電話で話したときから、とても話しやすかったのを覚えています。私は以前、法律事務所で働いていた経験があったため、様々な士業の先生と関わることも多かったのですが、他の士業や社労士の先生方と比べても、阿部先生はとにかく相談しやすい雰囲気がありました。
実際に相談すると、私たちの立場や理解度に寄り添いながら、内容をかみ砕いて丁寧に説明してくださるんです。形式的なやり取りではなく、「私たちの想いや、その背景を聴いてくれる先生だ」という印象も受けましたね。

── その後、阿部先生が独立されるタイミングがあったそうですね。

中村理事長:はい。ある日、阿部先生から「このたび独立して事務所を立ち上げます」とご連絡をいただきました。その時、私は「ぜひ顧問契約を結んでください」と即答しました。
即答できたのは、それまでのやり取りの中で、阿部先生がどれだけ私たちに寄り添い、支えてくださっていたのかを実感できていたからです。電話をすれば、いつでもすぐに出てくれて「はい、阿部です!」と明るく対応していただける。急な相談にもその場で一緒に考えてくれる。そうした一つひとつの対応が積み重なって、「この先生なら、本音で話せる」と心から信頼できるようになっていたのです。

すぐに応えて、ずっと寄り添う

── そうして、「社会保険労務士事務所Qualia(クオリア)」と顧問契約を結んだのですね。具体的な契約内容を教えてください。

中村理事長:毎月、対面でのミーティングを行うため、定期訪問をしていただいています。また、社会保険の手続き、給与計算、就業規則、助成金など労務全般を依頼しています。

── その中でも、Qualiaとの契約後「阿部先生でよかった」と感じた場面を教えてください。

瀬戸口施設長:阿部先生には毎月のミーティング時に、労務について色々と教えていただいているのですが、特に印象に残っているのは、2024年10月からの「社会保険適用拡大」の対応です。私たちは、その適用基準のボーダーラインにあたる人数だったので、早めに対策を練る必要がありました。
私は、何からどう手を付ければいいのか分からず不安でしたが、阿部先生は毎月の定期訪問だけでなく、電話やチャットでも随時状況を確認しながらフォローしてくださったのです。専門家に「この道筋で問題ないか」「この文言に誤りはないか」といった細かい部分まで確認できたので、不安は徐々になくなりました。こうして、制度の理解や職員への周知、実際の手続きに至るまで、スムーズに進めることができました。

── 「労務は刺身と一緒、鮮度が命」というQualiaのキャッチコピーそのままですね。

中村理事長:まさにその通りです(笑)。ゴールデンウィークなど連休中でも、給与計算の締めや調整が間に合わないとき、LINEでもすぐ連絡を取って対応してくださったこともあります。夜間・休日であっても迅速に対応してくださる姿勢に、どれだけ救われたかわかりません。

── 他にも阿部先生らしさを感じたエピソードはありますか?

井上副園長:阿部先生は、一度相談したら終わりではなく「その後、どうなりましたか?」と必ず声をかけてくださるんです。
例えば、職員が産休・育休などによる長期休職を経て復帰した際、私たちが不安を抱えながら対応しているのを見て、阿部先生はこまめに相談する機会を提示してくれます。そのおかげで、私たちも落ち着いて対応でき、職員の復職後の定着にもつながりました。

── 継続的なフォローを受けられているのですね。

中村理事長:そうですね。継続的なフォローがあるからこそ、阿部先生からは「今のなかよし会さんの状況なら、この助成金が申請できます」といったように、当法人に合ったご提案をいただけています。
例えば、以前にご提案いただいた両立支援助成金の活用では、職員の働きやすい環境づくりが進み、その取り組みが評価され、子育てサポート企業としての「くるみん」や「健康経営優良法人」といった認定取得にもつながりました。こうした制度は自分たちだけで調べるのが難しいですが、阿部先生が的確に導いてくださるので、本当に心強いです。

 一人で抱え込まない組織へ

── Qualiaとの契約後、組織内で感じた変化はありますか?

中村理事長:職員の間で「誰かに相談できる安心感」が広がっていると感じています。きっかけは、年に一度の法人全体研修にて、阿部先生に講話をお願いしていた時の事でした。その際、全職員に対して阿部先生の紹介と、職場環境を良くしていくためにやってもらっていることを説明したのです。

瀬戸口施設長:以前は、「これって聞いていいのかな」とためらっていたようなことも、今では気軽に相談できるようになりました。労務に関するちょっとした不安を溜め込まず、すぐに解消できる環境があるだけで、現場の空気がずいぶん変わったように感じます。

── 他にも変化を感じた点はありますか?

中村理事長:以前まで、毎月の定期ミーティングは、私一人で労務のあらゆる相談をしていましたが、今では各施設のリーダー5名ほどが参加するようになりました。一人で抱え込まず、チームで課題に向き合える環境ができたのは大きな変化です。これも、阿部先生が「聴き上手」だからこそ実現できたことだと思っています。「聴き上手だから、話したくなる、興味を持つ、知識が付く」この好循環が生まれていたのです。

 そばにいて、背中を押してくれる

── 阿部先生はどのような存在ですか?

中村理事長:「労務の応援団長」ですね。経営者って、実は「褒められる」ことが少ないんです。職員のことを考えて、現場のバランスを整えようと動いても、なかなか誰かに「よくやってるね」と言ってもらえる機会はありません。ただ、阿部先生は、ちゃんと見ていてくれています。「いいですね」「がんばってますね」とちょっとした言葉や気配りが、すごく励みになるんです。

井上副園長:私も、調べていた制度のことで阿部先生に相談した際、「これはすごく丁寧に対応されていますね」と言ってもらえて、自信が持てました。こちらが「気づかれていないと思っていた努力」を拾ってくれるのは嬉しいですね。

── 今後、阿部先生に期待することはありますか?

中村理事長:今まで通りです(笑)。本当に、今のスタンスでずっと一緒に歩んで欲しいと思っています。ただ、当法人にも世代交代の波は来ます。だからこそ、若いビジネスパートナーと一緒に育っていくことも大切だと考えています。阿部先生なら、次の世代ともきっと良い関係を築いてくださる。そう信じています。

── 最後に、社労士を探している企業へアドバイスをお願いします。

中村理事長:「この先生なら、本音で話せる」と思える社労士を探すことです。特に人の問題はデリケートですから、信頼できる先生じゃないと本音は話せません。そのうえで先生の実力も大切です。
阿部先生のように「寄り添えて、動けて、実務に強い社労士」に出会えたら、それは何よりの財産になると思います。

労務は刺身と一緒、鮮度が命

社会保険労務士事務所Qualia

阿部 文枝 (あべ ふみえ)

鹿児島県出身。「お客様のために、今すぐ対応したい」という想いから2021年、社会保険労務士事務所Qualia(クオリア)を開業。「労務は刺身と一緒、鮮度が命」というキャッチコピーを体現するため、企業に寄り添うサービスを追求し続けている。

鹿児島県鹿児島市清和1-26-14
https://www.qualia-sr.com/

【事務所DATA】
創業年  :2021年
従業員数 :5名
正社員数 :0名
平均年齢 :40歳
男女比率 :0:10

※2025年6月9日現在

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