社労士合格を目指す受験者の皆さん、勉強方法に悩むことはありませんか?この記事では、佐賀県鳥栖市の「社会保険労務士法人九州人事労務オフィス」野田先生の体験談をもとに、社労士試験の勉強方法をお伝えします。実際にどのくらいの勉強時間を費やしたのか、また、商工会議所に勤めながらどのように勉強時間を確保したのか、試験当日の心構えも併せてご紹介します。
── 社労士資格はいつ頃取得されましたか?
野田先生:28歳の時に3回目の受験で合格しました。1回目は26歳の頃、受験の雰囲気を知ることが目的だったので、全く勉強せずに受験しました。2回目は27歳の頃、選択式で1科目1.2点届かず足切りで不合格でした。
── 受験2回目と3回目でそれぞれの勉強時間はどのくらいでしたか?
野田先生:2回目の勉強期間は10〜11か月程、TACのWeb講座を受けて、勉強時間は合計400時間弱でした。3回目は勉強時間を増やして合計500時間弱でしたが、勉強方法は2回目とほとんど同じでした。
── 勉強時間はどのように確保していましたか?
野田先生:当時、商工会議所に勤めながら勉強していたのですが、飲み会が多く、夕方5時半には焼き鳥屋さんにいることもよくありました(笑)。そのため、夜は勉強できないので、朝2時間ほど早く起きて勉強していました。朝に職場で勉強していたこともあったので、所長から応援されていたのを覚えています。
── どんな勉強方法を取り入れていましたか?
野田先生: Excelで勉強記録を付けていました。その日の勉強科目と勉強時間をチェックしていたので、試験前にはその記録を見て「これだけやったんだから大丈夫だ」と励みにもなりました。
勉強方法は2回目も3回目も同じで、Web講座の配信に間に合うように、予習を行い、予習・講座・復習の流れで勉強していました。そしてその後に、過去問を解くこと。基本的には、TACの案内通りに進めていました。当時は、予備校も近くに通えるところがなかったので、Web講座を受けることで勉強効率を上げることができたと思っています。
── 1番苦労した科目などはありますか?
野田先生:「国民年金法」や「厚生年金保険法」などの年金関係は、生年月日によって解答が異なるなど、例外が多いです。また、実際に自分が年金を受給しているわけでもないのでイメージが湧きにくく、覚えるのに苦労しました。
── その科目はどのように克服しましたか?
野田先生:やはり過去問を解くことです。問題の傾向やポイントがつかめるようになります。あとは失敗する箇所は毎回同じなので、そこを繰り返し勉強することです。
── 試験当日の心境やエピソードがあれば教えてください。
野田先生:受験当日は、楽観的にいるようにしていました。当時は、独立するために社労士資格を取得したいと考えていたわけではなく、仕事に活かすために国家資格が欲しくて挑戦していたので、今までこれだけ頑張ったんだから、落ちたら落ちたで仕方ないという気持ちでいました。失敗したら、また来年と思っていましたが、正直もう勉強したくはなかったです(笑)。
また、2回目の受験で、選択式の1科目が足切りの対象になってしまい、足切りの怖さを知っていたのですが、3回目の受験では、午前中の選択式で手応えを感じ、後は得意な択一式だったので精神的にも落ち着いた状態で試験に臨むことができました。
終わってみての話になりますが、当時の受験会場は大学で、一部屋も広く、結構な人数が受験していました。合格率も低いので、あの部屋の中では数人しか合格者がいない、それで、自信を持てるようにもなりました。
── 社労士試験の受験者に向けてアドバイスをお願いします。
野田先生:社労士は今も活躍のフィールドがたくさんあって、本当にこの資格は良いなと思っています。ぜひ、頑張って社労士資格取得を目指してください。
社労士物語では、野田英紀さんが社労士を目指したきっかけや、「社会保険労務士法人九州人事労務オフィス」を開業するまでの経緯、事務所の「強み」や大切にしている「想い」なども知ることができます。社労士になった後の姿も確認してみましょう。
労務の灯台 編集部
ハタラクデザイン合同会社が運営するWebメディア「労務の灯台」編集部。様々な角度から社労士の関連情報をお届けすることで、自社の価値観に合った社労士を見つけてもらいたいと奮闘中。